2017年7月25日の中央建設審議会にて経審改正が行われました。
主な改正点は以下の3つです。

1.W点(社会性評点)の下限撤廃→社会保険未加入の減点等がより正確に反映される
2.防災活動への貢献状況の加点の幅が拡大→評価点がアップ
3.建設機械保有状況の加点方法の見直し→1台からでも保有することのメリットが増える

今回は1つめの改正点について簡単にご説明します。

1.W点(社会性評点)の下限撤廃

現行のW点は仮に合計値がマイナス値になっても
「合計点が0に満たない場合は0とみなす」ということで
実質、減点されても下限が設けられていたのでW点は最低でも0点まででした。

例えば、
W1:労働福祉の状況
・雇用保険未加入⇒40点減点
・健康保険未加入⇒40点減点
・厚生年金未加入⇒40点減点

W1合計:―120点⇒ 下限適用⇒ 合計0点
  という扱いでした。

しかし今回の改正で下限の撤廃がなされたため
マイナス値でもそのまま合計値に反映されることになりました。

したがって、

W1合計:-120点
W2合計:-60点
・・・
W4合計:-30点
———————-
W合計 :-210点
———————-
W評点(合計×10×190÷200)=-1,955点

というケースも有り得ます。

この改正の目的は

1.社会保険未加入企業への減点措置を厳格化し、より一層の加入促進を図る
2.法律違反に対する減点措置を厳格化し、不正が行われない環境を整備する

というものですので、該当する業者さまは
ぜひこの機会に適正化を図り、より一層の点数アップへとつなげるのはいかがでしょうか?

弊所も点数アップのためのお手伝いを喜んでさせていただきます。

経審・建設業許可についてお尋ねになりたいことは、お気軽にお問合せください。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。